スクウェア・エニックス社より配信されているスマートフォンゲーム「サーヴァント オブ スローンズ」(サヴァスロ)の非公式攻略Wikiです。


オキクルミ


神々はまず天上に生まれ、やがて地上へ降った。

それが神鳴である。

やがて雪深い地上で、神々は子供を産んだ。

地上にて初めて生まれた神、それがオキクルミだった。

彼女は、父神の雷と母神の優しき心を受け継いでいた。


オキクルミは消えぬ篝火となった母神の側で、人と共に育った。

彼女は人々から「最も人に近しい神」――アイヌラックルと呼ばれた。

オキクルミは、雷を自在に操る。

だからといって、自らが人と異なる存在だと思い上がることは無かった。

人の中には、家を建てるのが上手い者もいれば、弓を射るのが上手い者もいる。

ただ雷を上手く扱えるだけの自分を、なぜ人々は「神」と区別するのか。

成長したオキクルミは、やがてその意味を知る。

それは「荒神」との対峙の時のことであった。


天上の神々はなぜ、地上に降りたのか?

その理由は様々だが……「人を食うために降りた」者もいる。

それは雄大な獣の姿をしており、人々では手をつけられない「荒神」だった。

この地において、神とは多くの場合において脅威でしかなかったのだ。

強大なる力を持つゆえの尊敬、その奥底に淀む畏怖――

オキクルミは母神に別れを告げ、村を出た。

これ以上、この体に流れる「神の血」で人々を怯えさせないために。


獣の姿をした荒神は、雪洞に佇むオキクルミに問う。

「最も人に近しい神などと呼ばれて、喜ぶとは。
お前は、最も神から遠い神にすぎない」

くだらない。
人だ、神だ、そのような区別こそ超えるべき壁なのに……

「そのようなまがい物の神は、食うてもよかろう」

荒神は毛に覆われた巨木のような腕から、鋭い爪を剥き出しにする。

くだらない。
人だ神だと、実にくだらない。
いや、待て……
神に生まれ人の中で育てられた子……
私自身が「その壁を打ち破るために生まれた」というのなら……?


オキクルミの両腕から稲妻が一閃。

荒神は両の爪を失い、立ち尽くしていた。

神としての、格が違う――

「獣の姿をした荒神よ。
爪は無くとも牙は残っているだろう。
それで春まで食いつなぐことだ」

貴様、この私に、慈悲をかけるのか――?

「そうだ。
神の力を持っても人の情を保つ。
それが私の生に課せられた試練だ」

オキクルミは雪洞を後にする。
その歩みは、炎となった母神の待つ、人間の村へと向かっていた。


余談
アイヌの神の一人。
アイヌの神々が地上に降りて、初めて地上で産んだ神。
消えぬ炎となった母神が燃える人間の集落で育ち、「人間に近しい神」=「アイヌラックル」として成長したという。
父は雷の神。

lovでは3に参戦。
アイヌに伝わる悪い魔女=ウエソヨマと戦ったが、ウエソヨマがそんなに悪いやつではなかった。
ゲーム中でのウエソヨマは鬼のように性能が高かった。

サヴァスロでは七つの大罪コラボ使い魔『エリザベス』のリンクカードとして登場。

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