スクウェア・エニックス社より配信されているスマートフォンゲーム「サーヴァント オブ スローンズ」(サヴァスロ)の非公式攻略Wikiです。

ジャンヌ・ダルク

へえ……邪法があたしを甦らせたと思えば、神魔霊獣溢れかえる、素敵な世界じゃないか。
気に入った。
ここまで天使も悪魔も目に見えて勢揃いなら、「神の祝福の自覚」なんかを問われて、異端審問にかけられることもないだろ。
さあ暴れさせろ。
とりあえずぶっ叩かせろ。
天使と悪魔、どっちをかって?
ハハハ、そんなの決まってるじゃないか!
卑怯で嘘つきのご主人様を持つ方……両方さ!

その時あたしは12歳だった。
夕焼けの下、教会の十字架が作った影の中心で、あたしはそいつの声を聞いた。
「国を救え、立ち上がれ」ってね。
もちろん、気のせいだと思ったさ。
だが「声」は繰り返し現れて、あたしに命令した。
聖なるまやかしすら用意して、あたしをそそのかした。
16歳の時、あたしは村を出て戦地の最前線に飛び込んだ。
うちの国の軍は、村娘のあたしから見てもお粗末なもんだった。
よほど負け続けて、勝ち方の一つすら忘れちまってたんだろう。
戦列に韻も律もない。綻びだらけの不協和音。
戦術や戦略なんて存在してなかった。
だからあたしは声を張り上げた。
「耳を傾けよ、我は神の声を預りし者! 聞け、神の御心を! 授かれ、神の軍略を!」
――戦場についてから、あの声はもう一度も聞こえやしなかった。
あたしが火刑で死ぬまで、一度たりとも。

祖国を勝利に導いたあたしを待っていたのは、裏切りだった。
敵国に捕虜として買われ、そのまま手続き無視の異端審問が始まった。
「汝は、神の祝福を得ていたか」
教会の、クソ野郎め。
あいつらの教義では「神の尊き祝福は、人の子には知覚できない」。
だから「はい」と答えれば人ではない……魔女だ。
しかし「いいえ」と答えても「神の名を騙り民を煽動した」魔女になる。
あたしは愚かにも、あの豚どもに対して一つ上の論理を持って対抗した。
馬鹿だったよ。
私利私欲と保身を優先して教義すら曲げる下衆どもに、なぜ対話なんかで臨んだのか。
ああいう連中には、もっといい方法があった。
こいつだよ。そう……拳で答えてやるのさ!

へえ……向こうにも、できるやつがいるみたいだな。
兵站を充実させて長期戦に備え、それでいて一点突破も狙ってる。
策士じゃないか。あれはほとんど「罠」だな。
あたしの軍略を磨いてくれたやつの癖によく似てる。
うるせえ、少し待て。
相手の兵力……兵の流れ……突破口……今、「神の声」を考えてやってんだからよ。
あるな……本隊にわずかに隙が……
ハハッ、隙までまるでジル・ド・レイの陣じゃねえか。
本当にそっくり…………
……マジかよ……
ジル……か……?
何やってんだよ……こんなところで……

もう「神の声」を騙る必要はない?
みんな、わかっている?
皆は「ジャンヌの声」を信じて戦っている……?
ケッ……とんだ空気の読めねえロードさんだな。
そんなこと、いちいち言うな。
そうだろうよ。
なんせこの軍には異教徒どころか、いろんな神様や悪魔すらいるんだ。
あたしが言う「神の声」なんかに従うやつがいるもんか。
だからあれは、演出だよ。
あたしを信じて突撃する皆様なんて、面はゆいじゃねえか。
……そうだよ、照れ隠しだ。
あたし自身を信じてもらえるなんて……
ハハッ、ずいぶんなお人好しだらけだぜ、この軍はよ!
おいロード。
あたしは、自称神様の声なんてもう信じねえが……
あんたの声は信じてる。
一緒に奏でようぜ。最高の狂想曲をよ!


余談
中世、英仏100年戦争の末期にフランス側に登場した英雄。実在の人物。
ドンレミ村出身の少女だが、村にいるあいだに数年間・数度にわたって「祖国を救え」という神の声を聞き、男装して戦場に赴く。
オルレアン包囲を解き、敗色濃厚だった戦況を次々と覆し、フランスを勝利に導いた。
しかし終戦直前、敵軍に捕まり英国へと受け渡される。
当時の常識では身分の高い者や功労者の捕虜は身代金を払って取り戻すものだったが、フランスは身代金を払わず、異端審問により火刑に処された。

その奇跡的な業績から、本当に神の声を聞いていたのか、優れた軍略家だったのか、数々の謎が残る。
なお、当時の村娘にすぎなかったために、文字が読めなかった。

フレーバーテキストにある「神の祝福の自覚」とは、ジャンヌが受けた異端審問の内容。
「神の声を本当に聞いていたか」という宗教裁判の問いである。
当時の教義では、「神の声を信者は聞くことはできない」とされていたため、イエスと答えれば有罪。
おしノーと答えれば、「神の名を騙り人々を煽動した」ということになり、やはり有罪。
どちらにせよ有罪になるしかない問いなのだが、ジャンヌは優れた頭脳をもってこの問いの悪意を見抜き、優れた弁舌によって回避。
その聡明さで裁判官達を青ざめさせたという記録が残っている。
強引な異端審問の結果魔女として火刑に処されたジャンヌだが、1920年にカトリック教会の聖人に認定され、名誉は回復している。


lovでは2からの登場。
世を呪う怨嗟の声をきけということで、不死種として参戦した。
同じく参加していたジル・ド・レイとの絡みは無い。
lov2末の使い魔人気投票・ろぶ柴48ではサキュバス(ミリア)の次、2位にランクインしている。

lov3ではアフロディーテ達とバンドを組むことに(!?)。
さらに、ジャンヌと一緒にいる小悪魔デビロッタも使い魔カード化された。

サヴァスロでは、ジャンヌ軍師説を採用している模様。
村を出てからは、皆に言うことを聞かせて勝利に導くために「神の声が聞こえた」と騙っていたようである。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

当Wikiの見方・注意点

データ集

カード

コラボカード

フレーバーテキスト

カードテキスト

メンバーのみ編集できます