サーヴァントオブスローンズ（サヴァスロ）攻略Wiki（非公式）

お、ロードもお祭来とったんか。
なんやキョロキョロして……
あ、わかったで？
さてはロード、お祭初心者やな？
ん、故郷の祭とはえらい違う？
せやなあ、それもそうかもしれんなあ。
人の文化は多種多様。
この風神様があちこちに運んどるからな。
よう見て、よう聞いて、肌で楽しめばええ。
そんで、戦いが終わって平和になったら……
ロードの国の文化に混ぜて、またやればええ。そうやろ？

ほ？
ロードはん、お祭にお来こしやす。
そのお稲荷さんのお面はなんどすか？
はあ、風はんから
「めっちゃイケイケな祭の歩き方」
を教わった？
さすが風はん……
テキトーさにかけては使い魔一どすな。
ええどすかロードはん。
このお祭は納涼。
暮れゆく暑さを忍ぶための、
奥ゆかしい、はんなりとした行事なんどす。
あれを見なはれ、ロードはん。
山は赤く鳥は黒い……
うちらが涼しい風を運んで来るための
お化粧が、済んでますやろ。
これは静かに遠雷の一つでも降らすのが、
風情ってもんどすなあ。
暑さも引けば、
本格的な風と雷の季節に入るどす。
ほほ。だからうちら、
このお祭は大好きなんどす。
ロードはん。
あっちで金魚はん掬いましょ。

お、ロード、また会うたな。
なんや、ちっこい魚なんて持って……
ああ、雷ちゃんに会う（おう）たんやな。
は、はあ……納涼……？
はねてかかる水の冷たさに、
季節の移り変わりを感じる……？
さ、さすが雷ちゃんやな。
雷ちゃんはほんま、
使い魔一の乙女チックやで。
あ、ロード、見てみい！
あそこでラムネの早飲みやっとるで！
いっちょ……
この風神サマと早さ勝負といこか！

ロードはん、また会うたどすな。
どうしたんどす？　お腹さすって……
ははあ……
風はんとラムネの早飲み勝負をしたんどすな？
うちも昔からよう付き合わされて……
うちがそういうの苦手なん、
わかってるはずやのに……
風はんたらほんま、
「いけず」なんどすなあ。
ま、でも風はんはあんなお人どすから、
「好きな人には意地悪したい」んどすな。
ほほ……ロードはん。
あんさん、気に入られとりますなあ。

おお〜ロード、お腹大丈夫か？
あんなん遊びやのに、
あんたも勝負事には手を抜けん人やなあ。
ま、いつもの戦いぶり見てたらようわかるわ。
……ん？
雷ちゃんが、うちとあんたにこれを？
うわあ……
林檎飴やんか……
ああ……か、かわええ……
こんなかわええもん、食べてええんやろか！？
はぁ……雷ちゃんたらほんま「いけず」やで。
奥ゆかしいように見せて、
こういう所は直球なんや。
うちの好み、ぐいぐい突いてくる。
うちはびゅーびゅー風吹かせるだけやけど、
雷ちゃんは緩急極めてこその雷やからな。
静かな静かな所に……ドンッ！
間の取り方と思い切りの良さが、
ほんますごいんや。
うちはようわかっとるで。
雷ちゃんはなんやかんや、
やるときはやる子なんやで。

ロードはん……
そ、それは何どすか？
風はんからもらった？
雲を……
雲を食べとるんどすか！？
風はん……
うちらの乗り物までついにかじりついて……
ガサツにもほどがある……
テキトーさの限界、
それを超えてしまったどすな、風はん！
ほ？
違う？
わたがし？　綿菓子、はん？
は、はあ……
そういうものなんどすか……
あまりにも似てたもんどすから、
ちょっと勘違いしてしまったどす。
うち、乙女チックどすから。ほほほ。
どれ、うちも一口。
んん〜！
これは、甘味どすなあ！

どやった？
雷ちゃん、驚いとったやろ？
あはは、勘違いして怒ったか！
さすが雷ちゃん、乙女チックやなあ。
そりゃな、うちも驚いた。
まさかうちらの乗ってる雲、
そっくりのお菓子を作るなんてなあ。
人間って、ほんまおもろいもん作るで。
うちも雷ちゃんも、今はもう神様やからなあ。
神様ってのは、与えられたケンノー以上の
ことは全然でけへんのよ。
決まった範囲の中でしか、
弱くもならんし強くもならん。
他の使い魔たちもそんなもんやな。
でもあんたは……
思いも寄らん方法でうちらを使いこなす。
ロード、あんたは自分を何やと思うとる？
……ほう、わからへんか。
せやったら、雷ちゃんに聞いてき。
うちの答えは、雷ちゃんと同じや。
こういうのは、
天と地を真っ直ぐに貫く、
雷神様のお役目やからな。

ほほほ……
風はん、ほんま恥ずかしがり屋さんどすなあ。
せやけどガサツを装うて、
人の心に吹く隙間風には
たいそう敏感なお人なんどす。
あれこそほんまもんの、奥ゆかしい人どすえ。
うちの気配り目配り心配りなんて、
まだまだやと思わされるほどになあ。
ほな、うちは本当のうちらしく、
まっすぐにいかせてもらいましょ。
ロードはん。
あんさんが何者か。
紅い目やからなんどす？
不死身やからなんどす？
命が短いからなんどす？
そんなん、
神様であるうちらには些細なことどす。
あんさんはどっからどう見ても、
ばっちりの人間はんどす。

祭もそろそろ、
宴もたけなわやな。
よいしょ。
うちも食べてばっかりやったから、
お腹重たいわ。
これじゃあ、雲から落っこちてまう。
さあて……
ロード、雷ちゃんところに案内してえな。
風は音。
音は風。
風と雷のうちらの本領、見せてやるで！

ほほ……やっと来ましたなあ、風はん。
音は雷。
雷は音。
うちの雷鼓も、風はんの風袋も、
あの踊りを盛り上げたくて
我慢できひんようどすな。
……ロードはん。
あの踊りが何か、ご存じどすか？
あれは鎮魂の踊り。
死者の御霊を供養する踊りなんどすえ。
あの踊りに、上手い下手は関係あらへん。
前の人の見様見真似でいいから、
一緒になってぐるりと回る。
その円環無限の賑やかしが、
何よりの供養になるんどす。
さ、いきなはれ。
供に戦い、散っていったお人たち。
ロードはんが打ち倒したお人たち……
ほんのひととき、
お顔を思い出すだけでええから。
勝者が元気に生きてることが、
最大の供養なんどす。

風の音は賑やかに響く。
それは戦い疲れた戦士への労いか。
散っていった魂への慰めか。
赤き瞳のロードは立ち上がり
新たな季節を迎える。

雷の音は厳かに轟く。
それは戦い続ける戦士への励ましか。
これから奪う魂への弔いか。
赤き瞳のロードは剣を取り
新たな季節を迎える。