スクウェア・エニックス社より配信されているスマートフォンゲーム「サーヴァント オブ スローンズ」(サヴァスロ)の非公式攻略Wikiです。


ラグナロク

無限に繰り返される神々の黄昏――
その円環を「終わらせる」ために生み出される、終末竜にして聖竜。
その心は、彼が持つ純白の翼のように無垢で、無邪気であった。
世界樹を目指して大空に羽ばたいた無垢なる破壊の衝動は、世界を相手取る奸計によって絶望の黒に染まってゆく。

かつて聖竜は世界樹を目指した。
その渦中、「終焉」を迎えさせまいとする様々な「敵」と対峙した。
いつしか聖竜には仲間ができていた。
それは氷縛の魔狼。
魔狼は聖竜と対立するはずの「滅ぼされる側」であった。
だが永劫を解き放つという聖竜の役目を理解し、彼のために牙をふるい敵を蹴散らした。
純粋な破壊者であった聖竜の中には、いつしか友への感情が芽生えていた。
――まずは感情を発生させなければ、話にならない。
黒く染めて扉を開く鍵とするためには、そもそも感情がなければ話にならない――
芽生えた情が、真なる敵の企みだとも知らずに。

開かれた扉――なだれ込む真の敵――
崩壊していく世界の中で、聖竜は自らの愚かさを知った。
聖竜を生みだした主神・オーディンの手を離れ……
ぼくは……いや……我は……
主神の仇敵の得物となって、その殻を食い破ったのか?
そして役目の終わった自らもまた、真の敵の供物となる……
その存在の規定通り「終末竜」となった竜は、多くの敵に食らいつかれながら最後の力を振り絞った。
もし、次なる世界があるとするならば――
それを終末の呪縛から遠ざけるためには――

ここは、どこだ……
いや、ここは……いつだ?
自分は生きながらえたのか?
それとは違うらしい。
自分はあの時まさに……扉を開けて……死んだのだ。
だが今ここに肉体があり……「覚えている」。
元より、円環の崩壊させる特異点として生まれ出たための奇跡だろうか。
願いは成った。
自分は今恐らく、この世界においてまた「特異点」として存在している。
この「覚えている」という奇跡を「真なる敵」に悟られてはならない。
いや、悟られずして……どうする?
平穏、安寧……
それがこの世界に秩序として存在しているのならば……
備えずともよいのではないか。見守るだけでよいのではないか。
備えたところで、あの滅びに抗えるのか。
もう休んでも、いいのではないか。
いや、相反する想いがある。
あの敵を……悲しみをもたらした敵を……この牙と爪で引き裂きたい!
炎で燃やし尽くしてやりたい!
安穏への希望と憎悪への渇望が、聖竜の中で暴れ回る。
だめだ、ならん、我が「覚えている」ことを悟られては――!
聖竜が自らを縛する孤独な戦いを始めて幾星霜――
「聖竜様、お静まりくださいませ」
現れた聖女の一言で……聖竜の心の水面は静まり返った。
「私はアルカナを持ちます。あなたの業は――私が背負います」

白焔と黒淵。どちらに寄ってもならない。
かつて、自らが無垢でありすぎたが故に易々と暗黒に染まったように、白焔こそ薄氷一枚を隔てた黒淵の隣人にすぎぬ。
善や悪という価値観で語られるものではない。
白焔が世界を維持するための意思ならば、黒淵は世界を破壊するための意思。
白焔の者がその世界を諦めたそのとき、意思の力は強烈な黒淵へと反転する。
それは真なる敵が最も望み、頼みとするところ。
……かつて我々は……我が主たちは……
一人のロードの中に白焔と黒淵を並び立たせ、調和させんとした。
だがそれは、間違っていたのかもしれぬ。
ロードは、必ずしも一人でなくてよいのではないか。
もし誰かが黒淵に染まろうと……その傍に白焔の導きがあれば……
もし誰かが白焔に苛まれようと……その傍に黒淵の赦しがあれば……
我は今一度、この小さきロード「たち」に賭けてみようと思う。
少女が手を差し伸べる。
「待たせたわね。あなたを迎えに来たわ。ラグナロク」
終末の聖竜は、偽りの空に向かって咆哮を上げた。


余談
lov3より登場。lovシリーズのオリジナルキャラクターである。
lov3(Re3含む)のフレーバーテキスト・ストーリーでは、虚〜実の話が展開された。
いわゆるlovRe3「剣と鍵」のストーリーラインで、
「lov4への世界の扉を開くには、無垢な心が絶望した時の“差分”のエネルギー=“鍵”が必要」とのことで、その鍵の一つとされ奸計にはめられた。
剣と鍵のストーリー全体は未更新な部分もあり、最終的な結末は不明。lov4が稼動している以上、皆次の世界へは行ったようだが…

lov4ではショタっ子の体を手に入れ、性格も口調もショタっ子として登場している。一人称は「僕」。
血晶武装するまではショタっ子形態だが、血晶武装すると竜の姿に戻る。

サヴァスロでは人間形態は無く、荘厳な竜としてメインストーリーにも登場している。一人称は「僕」ではなく「我」。
その発言からlov3の剣と鍵の結末を経てサヴァスロ世界におり、その上でロードに助言を送っている。
サヴァスロの世界はlov3末から分岐した世界なのかもしれない。

lov3末→lov4世界(使い魔は記憶を失っていない)

サヴァスロ世界
・使い魔のほとんどは原典世界での記憶はあるがlov世界での記憶を失っている?=フェニックス、ロビンなど
・そもそも原典世界だけの記憶を持ち、サヴァスロ世界に生まれている?=風魔小太郎、オーディンなど
・記憶を持たずして生まれ、だが本能的にlov世界と同じ生き方をしてきている?=ソエル、ママリリなど
・普通に召喚されて原典世界から直接やってきた者もいる?=ジェーンなど
・lov世界の記憶がある?=ラグナロク、ミリア、イフリートなど

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

当Wikiの見方・注意点

データ集

カード

コラボカード

フレーバーテキスト

カードテキスト

メンバーのみ編集できます