高天原より雷神が一人、建御雷、参上。
ロードよ、我が雷の鼓、いつ鳴らす?
無闇に叩けばよいというものではないぞ。
戦は華、戦技は芸技。
混沌たる戦場に存在する一瞬……
守勢と攻勢を反転させうる一点を見抜き、万人の心に響く一手をよく打ち鳴らせ!
ロードよ、我が雷の鼓、いつ鳴らす?
無闇に叩けばよいというものではないぞ。
戦は華、戦技は芸技。
混沌たる戦場に存在する一瞬……
守勢と攻勢を反転させうる一点を見抜き、万人の心に響く一手をよく打ち鳴らせ!
鼓の音は、音色だけにあらず。
前に静寂、後に余韻。
叩く力で張るも緩むも自由自在。
ではこの一間に一度だけ鼓を鳴らすとすれば、ロードよ、そなたはいつ叩く?
一度だけ、我が手本を見せよう。
ぽんっ――
わかったか?
叩くと念じれば、手が動くまで一拍遅れる。
自分が叩こうと思うであろうその一拍先を読み、叩くのだ。
思うより先に機を知り、念じるより先に動いてあれ。
当然、我が轟雷も然り。
前に静寂、後に余韻。
叩く力で張るも緩むも自由自在。
ではこの一間に一度だけ鼓を鳴らすとすれば、ロードよ、そなたはいつ叩く?
一度だけ、我が手本を見せよう。
ぽんっ――
わかったか?
叩くと念じれば、手が動くまで一拍遅れる。
自分が叩こうと思うであろうその一拍先を読み、叩くのだ。
思うより先に機を知り、念じるより先に動いてあれ。
当然、我が轟雷も然り。
ア、アメノウズメ……
なんじゃあいつは……けしからん!
桶の上でどんちゃん騒ぎ、あの踏み荒らしが太鼓のつもりだと?
やつの舞いには序破急もなにもない、あれは芸道と呼べるものにあらず!
む、むう……しかし敵は物珍しさに集まっとるようだ……
ロードよ、今だ、あそこに雷を打ち鳴らせ!
これは嫉妬からではないぞ! 戦術だ!
なんじゃあいつは……けしからん!
桶の上でどんちゃん騒ぎ、あの踏み荒らしが太鼓のつもりだと?
やつの舞いには序破急もなにもない、あれは芸道と呼べるものにあらず!
む、むう……しかし敵は物珍しさに集まっとるようだ……
ロードよ、今だ、あそこに雷を打ち鳴らせ!
これは嫉妬からではないぞ! 戦術だ!
あソレ よソレ……
踊らにゃソンソン……
み、見ていたのか、ロードよ!?
こ、これは……
べ、べつに、あのアメノウズメが人気だから、人気を得たくて真似ていたわけではないぞ!
疑っておるな。そこに直れ、ロードよ。
よいか……芸の道とは、どれほど上手な者にも苦手な一点はあり、どのような下手な者にも得意な一点はある。
上手は下手の一点に学び、下手は上手の一点に自信を得て己を磨く……
すなわち、慢心を廃し謙虚に道を進み続けるのだ。
わしは、やつめの踊りの持ち味を少しばかりは理解してみんと……
何を笑うておる!
そこに直れロード! 我が轟雷を味わうがよいわ!
踊らにゃソンソン……
み、見ていたのか、ロードよ!?
こ、これは……
べ、べつに、あのアメノウズメが人気だから、人気を得たくて真似ていたわけではないぞ!
疑っておるな。そこに直れ、ロードよ。
よいか……芸の道とは、どれほど上手な者にも苦手な一点はあり、どのような下手な者にも得意な一点はある。
上手は下手の一点に学び、下手は上手の一点に自信を得て己を磨く……
すなわち、慢心を廃し謙虚に道を進み続けるのだ。
わしは、やつめの踊りの持ち味を少しばかりは理解してみんと……
何を笑うておる!
そこに直れロード! 我が轟雷を味わうがよいわ!
……うむ。
申し分なき間。
申し分なき威力。
これ以上もなくこれ以下もない、最適に響く轟雷の音色。
芸の道はここに極まり。
今後はお主の手で、新たな雷の道を作ればよい。
免許皆伝じゃ。
あっぱれ也、我がロードよ!
申し分なき間。
申し分なき威力。
これ以上もなくこれ以下もない、最適に響く轟雷の音色。
芸の道はここに極まり。
今後はお主の手で、新たな雷の道を作ればよい。
免許皆伝じゃ。
あっぱれ也、我がロードよ!
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