サーヴァントオブスローンズ（サヴァスロ）攻略Wiki（非公式）

あらロード！
あけましておめでとう！

そうよね！
お正月は「おばあちゃんち」よね！

さっそく、
私とおばあちゃんと精一杯遊びましょ！

じゃあ手始めに……

砦破壊ゲーム！

負けた方が顔に墨を塗られる、
私が考えた伝統行事よ！

さあ、おばあちゃん、
ロードを真っ黒けにするのよ！

おばあちゃんも真っ黒けにならないように頑張ってね！

「……俺が塗られるわけ！？」

狼の呟きは
いきり立つアカズキンには
聞こえていなかった――

おい。
朝からギャーギャーうるせえぞ。

正月ってのは、まったりのんびり過ごす……
忍者どもがそう言ってたぞ。

あ？
おめかししてるだ？

こ、これは……
風雷に無理矢理着せられただけだ。

ったく、何だこの服は。
動きにくいったらありゃしねえ。

似合ってる？
ふ、ふざけんなよ！
こら、何笑ってやがる！

ぶちのめす……
覚悟しやがれ……

アタシと砦破壊ゲームだ！

ちょっと！
二人でずいぶんお楽しみじゃない！

しかも、
さっき私が考えた砦破壊ゲームで
大盛り上がりだなんて！

「お前さっき、伝統行事って……」

おばあちゃん、細かいことはいいのよ！
私たちこそ砦破壊ゲームの元祖にして本家なんだから！

さあいくわよおばあちゃん！
今度こそ十二支のパワーを見せつけてあげなさい！

「俺……
十二支じゃないけど……？」

狼の呟きは
いきり立つアカズキンには
聞こえていなかった――

なんだよ……
砦破壊ゲームって伝統行事じゃねえのかよ。

神のやろう、神のくせに粋なことを考えると少しは思ったのによ。
よりによってアカズキン発案かよ……

ん？
みんなでハツモウデに行くから
準備しろ？

は、はぁ？
ふ、ふざけんなよ

ハツモウデって、あの、神のやろうに願掛けするやつだろ？

行かねー
アタシはぜってえ行かねえぞ
神だなんて信じるやつがあるか

力ずくでも連れて行く？
へえ……面白れえじゃねえか
やれるもんならやってみやがれ

かかってこい
アタシと砦破壊ゲームだ！

ちょっと！
また二人で盛り上がってる！

私たちをのけものにするなんて、いくらなんでもフケイじゃない？
だって今年は、おばあちゃんの年なのよ？

そう！

去年はイヌ年
今年はイノシシ年

じゃあ今は？

間を取って……
イヌとイノシシが合体！
オオカミ年！！

つまり、おばあちゃん年なのでしたー！！

干支のパワー全開！

たぶんロードにすら勝てちゃう！
いくわよ！
最強無敵おばあちゃん年――

「間に合わねえんだよな、ツッコミが」

狼は呆れ顔でロードに語りかける。

「でもまあ、なんか楽しそうだからいいかなとか思うわけ。
今日は、特にさ」

狼は笑った。

「笑う門には福来たる……
森の魔女様がよく、そう言ってたんだ。
だから笑えってな。

さあロード。
狼年の狼の強さ、見せてやるぜ。
砦破壊ゲームだ！」

狼の頭上では
アカズキンがはしゃいでいる。

ロードと狼は笑顔を交わし、戦いが始まった。

うむ、うむ……

角餅か丸餅か
焼くか煮るか
すまし汁か白味噌か

このお雑煮というのは素晴らしい。

まるで歴戦の戦士の千変万化の太刀筋のように、
私を飽きさせることがない。

ん？
ハツモウデに行く、だと？

お前たちだけで行ってくるがいい
私は今、餅と勝負中なのだ――

何……？
私と餅の勝負を中断しろと？

私の勝負を邪魔する者は、いくらロードといえど加減はできん。

ゆくぞ……参る！

ったく……
なんで俺が初詣になんか……

ついてきてやったが、俺はここまでだ。

神頼みはお前らだけで行ってこいよ。

第一な、
使い魔の中にはいろんな神だって
いっぱいいるじゃねえか。

オーディンとかゼウスとかまで
ウキウキしてんのはどういうこった……

ん？

もう終わったのか？

早えな。
何願ったんだ？

は……はぁ！？
『ジャンヌが素直になれますように！？』

ふ、ふざけんな！

ロ、ロードてめえ
かかってきやがれ
ぶっ……ぶっ潰す！

いくぞオラァ！

……何か願ったか、だと？

ふ……
いくらバーサーカーと呼ばれようと、戦の吉凶のゲンぐらいは担ぐ。

戦を、勝負を知ればしるほどに、勝負に必勝などあらずということを知る。

真に研ぎ澄まされし技の前では勝敗は時の運――

だからこそ、戦については神には願わん。
私が願ったのはもっと単純な、純粋な願いだ――

戻ったら
ロードのぶんまで
たらふく餅を食いたいな……と。

ほう……
その顔、どうやら簡単には叶わぬ願いらしい。

剣を持てロード。

全ては勝利して手に入れる
それが戦士の流儀だ！

……お前ら、本当に元気だな。

なんつーかこう、祭の趣旨を勘違いしてねえか？

おい、あの列はなんだ？

はあ……おみくじ？

神の声が書いてある紙！？
それで一年の吉凶を知る！？

ハッ！
傑作にもほどがあるぜ。
たしかに、あの神のヤロウがやりそうなこった！

……

な、なんだよ、お前ら……
アタシに、おみくじを引けだと？

アタシは引かねえぞ。

神の声なんてこりごりだ
あんなのロクなもんじゃねえ。
信じるやつはどうかしてるぜ。

う、うわ、やめろ、ええい、離せ！
離しやがれコノヤロー！

見ろロード。
これは縁起のいいものを引いたぞ。

「大凶」

「大」
この絵は人だな。私だろう。

「凶」
そしてこの絵は、我が双剣が重なるがごとし。

おみくじを売っていた風神と雷神が、
良い物だからロードに渡してやれと言っていた。
はち切れんばかりの笑顔でな。

日頃の感謝の気持ちだ。
受け取れ。

……

遠慮するな。
受け取れ。

……

なぜ受け取らない？

私からの、
心づくしの贈り物を受け取らないとはいい心がけだな。

この神事には、神に舞を奉納する文化もあると聞く……

ならばお前をもって、我が双剣の舞いを新年の神に捧げよう

参る！！

ったく……
大騒ぎして……

こんなちっぽけな紙が
なんだってんだよ……

で、なんだこりゃ
何て読むんだ

ダイキチ？

どういうことだ
当たりなのか？

ラッキーなのか
アンラッキーなのか
どれぐらいなわけよ、これ

大当たり！？
『一年間　何をやっても上手く行きます』？

マ、マジか……
やった……

あ？
な、何も言ってねえよ
アタシは何も言ってねえぞ

……おい
おみくじを叶えるには
まだなんかの
儀式がいるんだったよな

も、もちろん、信じちゃいねえぞ
だが一応
神のやり口ってやつも
知っといてやろうかな、って

おい、教えろ
わ、笑ってないで
さ、さっさと教えやがれ――！


新春の候
境内にロードたちの一団に
笑い声が響く。

ロードと使い魔たちは頭を下げあう。

今年も一年
よろしくお願いいたします――