トリシューラは思考する。
矛の役目は、まつられることではない。
斬り、突き、敵を破ることにある。
偉大なる主が頼んでいたのは、主自身の力だった。
不明にして不覚……私は武器として頼られていなかったのだ。
矛の役目は、まつられることではない。
斬り、突き、敵を破ることにある。
偉大なる主が頼んでいたのは、主自身の力だった。
不明にして不覚……私は武器として頼られていなかったのだ。
トリシューラは行動を始める。
いつの間にか……どういう経緯だったか……体が、望んだ形に変容している。
神器が独りでに意思を持ち、敵を貫く……
主が語り聞かせてくれた話に、そんなものがあった。
自らも、そのような神格を得たということか。
……全てが遅い!
壁に向かってふるった「腕」は、壁に真円の大穴を開けた。
自らの破壊の威力に、感慨はなかった。
トリシューラは一歩近づき、虚しき破壊の跡をまじまじと眺める。
……一歩、近づき?
そうだ。今、誇るのはこの腕ではない。
主を探しにゆける、この二本の脚こそだ。
いつの間にか……どういう経緯だったか……体が、望んだ形に変容している。
神器が独りでに意思を持ち、敵を貫く……
主が語り聞かせてくれた話に、そんなものがあった。
自らも、そのような神格を得たということか。
……全てが遅い!
壁に向かってふるった「腕」は、壁に真円の大穴を開けた。
自らの破壊の威力に、感慨はなかった。
トリシューラは一歩近づき、虚しき破壊の跡をまじまじと眺める。
……一歩、近づき?
そうだ。今、誇るのはこの腕ではない。
主を探しにゆける、この二本の脚こそだ。
放浪の矛となったトリシューラは、その旅路で多くの人間とまみえた。
会話することはできない。
だが、トリシューラは文字を刻むことはできた。
自らが武具の変容だと伝えると、戦士たちは歓声を上げた。
彼らにも、孤独な戦場で命を預ける愛用の武具がある。
彼らは信じたがっていたのだ。武具に、自らと同じような魂が宿っていることを。
戦士たちは、自らの武器を丹念に手入れするようになり、時に語りかけるようになった。
その光景を見てトリシューラは思考する。
無念から始まった、主を探す旅だが……
賢き主は、この役目こそ私に残したのかもしれぬ。
トリシューラは、いつしかそう思うようになっていた。
会話することはできない。
だが、トリシューラは文字を刻むことはできた。
自らが武具の変容だと伝えると、戦士たちは歓声を上げた。
彼らにも、孤独な戦場で命を預ける愛用の武具がある。
彼らは信じたがっていたのだ。武具に、自らと同じような魂が宿っていることを。
戦士たちは、自らの武器を丹念に手入れするようになり、時に語りかけるようになった。
その光景を見てトリシューラは思考する。
無念から始まった、主を探す旅だが……
賢き主は、この役目こそ私に残したのかもしれぬ。
トリシューラは、いつしかそう思うようになっていた。
トリシューラは本来、ヒンドゥー教の破壊や舞踏の神・シヴァ神の武器。
lov3にのみ登場。
ロキによって復活させられ、自律を得た「五影剣」の海種担当。
ちなみにガラティンは人獣担当。
開発によると五影剣は「一番にはなれなかった剣たち」がコンセプトであり、トリシューラは剣どころか槍だが収録された。
シヴァ神の武器を「一番ではない」などと言うとかなり問題があるので要注意。
パールバティがトリシューラを装備するだけで抗議をする信心深い人たちもいる。
ただlovシリーズやファイナルファンタジーシリーズの「シヴァ」は、ソロモン王と知恵比べをしたシバの女王の設定寄りとなっている。
サヴァスロのフレーバーテキストでも、あえて「主」がシヴァ神なのかlov系シヴァなのかぼかした書き方になっている模様。
lov3にのみ登場。
ロキによって復活させられ、自律を得た「五影剣」の海種担当。
ちなみにガラティンは人獣担当。
開発によると五影剣は「一番にはなれなかった剣たち」がコンセプトであり、トリシューラは剣どころか槍だが収録された。
シヴァ神の武器を「一番ではない」などと言うとかなり問題があるので要注意。
パールバティがトリシューラを装備するだけで抗議をする信心深い人たちもいる。
ただlovシリーズやファイナルファンタジーシリーズの「シヴァ」は、ソロモン王と知恵比べをしたシバの女王の設定寄りとなっている。
サヴァスロのフレーバーテキストでも、あえて「主」がシヴァ神なのかlov系シヴァなのかぼかした書き方になっている模様。
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