サーヴァントオブスローンズ（サヴァスロ）攻略Wiki（非公式）

私は湖の妖精モルガン。
理想郷アヴァロンと８人の妹を体内に封じた、眠り続ける門。
私を起こしてはなりません。
理想郷の果て無き膨張が、８人の妹の残忍で荒ぶる魂が、私の体を通じてこの世に顕現します。
何人も、どうか私を起こさぬよう。
それと……
私が寝ているうちに、戦場のただ中に置き去りにするようなことのなきよう。

聖剣を抜く少年は……
勇猛果敢な騎士となり……
偉大なる王が誕生する……
夢枕に伝わる騎士道物語とは、どれも似たようなものですね。
かつての時空にも、その源流となる一つの事実がありました。
ですが、意外と知られていないこともあるようです。
源流において、そのような勇者に立ちはだかる強大なる『魔王』は……
強大な魔術を使う『妖精の女』であったと。
……さあ、私を起こした『勇者』はどなたですか？
不死なる島アヴァロンの魔王に挑む愚か者は、どなたですか？

人も獣も、その体内に宇宙――星空を持っています。
それはこの世を覆う星空と同じく、果てがなく、膨張し続ける星空です。
人がなぜ眠るか、わかりますか。
それは疲れを癒すためではありません。
膨張し続ける体内の星空――夢を押さえ込み形を保つために、必要なのです。
その夢の膨らみ方や、それを押さえ込む器の形は、皆異なります。
かつて私は、全ての夢を統べるがごとき器を持った少年と出会いました。
何度も何度も出会いました。
しかしそのたびに体内の荒ぶる妹たちが現れては、理想郷……不死なる島アヴァロンの無限の力をもって、彼の器を壊さんと働いたのです。
そして円卓に集った騎士たちは……ああ！
え？　起きていて大丈夫なのかと？
起きていません。私は今、何も見えておらず、何も聞こえておらず。
これは寝言。永遠の眠りの役目の中、私が得た特技の一つです。
寝言だから大丈夫なのです。

（……ロード……ロードよ……聞こえますか……
今……あなたの夢に……直接語りかけています……
あなたが眠っている間なら……こうして……直接お話できます……
これもまた……私が得た特技の一つです……
改めて初めまして……
理想郷アヴァロンを統べる９姉妹の長女、モルガンです……
さっそく、直談判させていただきます……
必死に寝ている私を……戦場の激戦区に放り込むのは……おやめなさい……
あなたは私を……眠れる獅子か何かと勘違いしている……
やめると言うまで……あなたの快適な眠りを……こうして妨げます……
あれ……
ば、馬鹿な……
私が……目覚める……！？
まさか……私を敵陣に投げ込んでから……
あなたは眠りについたというのですか……！？
ロード……あなたという人は……！）

平和を望むは人の夢。
しかし、戦を望むのもまた人の夢。
ロードよ……それがあなたの答えというのなら、いいでしょう……
なぜ長女たる私が「門」などという役を担っていたのか。
それはアヴァロン９姉妹で唯一、８人の姉妹を押さえ込むほどの力をもつゆえ。
ええ、今この体で目覚めているのは「私」、モルガンです。
ぐっすり心ゆくまで眠った後の快適な目覚め……誰もが覚えがあるでしょう。
完全なる理想郷の力で、今再び、私自ら勇者を導きましょう。
もはや夢の時間は終わり。
ここからは、あなたという新たな王の物語の始まりです。

妖精モルガンは『アーサー王伝説』の、結果として円卓の騎士たちの宿敵となる存在。
西方の死者の島「アヴァロン」に住む９人姉妹の長女で、美しく、円卓の騎士に接近した後は誘惑したり密告したり、騎士内の不和を誘発する。
世界で最も有名なサークルクラッシャーだろう。

元々は、英国に元から住んでいたケルト（ゲルマン人の大移動前にあった土着文化の総称）文化の神であった。
397年ゲルマン人の大移動によってイギリスには「小数のブリテン人の国に大量のサクソン人が入って来た」こととなり、
サクソン人がキリスト教徒であったためキリスト教の文化に塗り変えられる。
そのブリテン人側の神話大系（ダーナ神話）に、モルガンは神として存在していた。

アーサー王伝説自体は、1000年を過ぎた頃にゲルマン人の大移動の頃のブリテンはこうであったであろう、と書かれた創作物語である。
その設定上アーサー王は「サクソン人に対抗する、ブリテン人の大王」とされているが、
その価値観や騎士道精神は中世キリスト教会のものであり、
ブリテン人の神であるモルガンを（多くの版の場合において）悪役にするなど、設定にねじれが存在する。
（そもそも、ゲルマン人の大移動の頃に中世ほどの騎士階級制度・装備・戦術はない）

lovでは2から登場。
lov4ではケルトの神（ダーナ神族）としてのキャラづけで、lovシリーズの円卓の騎士との絡みはない。

サヴァスロでは逆に、ダーナ神族の神としてのキャラづけはなく、円卓の騎士との絡みを打ち出されている模様。
敵の攻撃を受けないと目覚めないという性能から、寝たまま敵陣のど真ん中に投げ落とされる。