スクウェア・エニックス社より配信されているスマートフォンゲーム「サーヴァント オブ スローンズ」(サヴァスロ)の非公式攻略Wikiです。


ケイロン

それは、不死身の加護を得たケンタウロス族の賢者。
太陽の神に音楽と医術を学び、月の神に狩猟を学んだ聡明さも、終わることなき苦痛という絶望には勝てなかった。
彼の膝を打った毒矢は、不死身の体を無限に苛む。

全能の神によって射手の星座に選ばれたのは過去の事。
今や賢者は弓を持てぬほどに錯乱し、戦斧にて自らの苦痛を分け与える怪物となった。
ケイロンは敵わぬ夢を見続ける。
自らを苦痛からの解放してくれる、安らかなる死の運び手との出会いを。

「うーん……」
海神の娘は、戦場を暴れ回るケイロンを見てため息をついた。
「さぞ優秀な賢者だって聞いていたから、いつか生まれてくる息子の教育係を予約しようと思って来たのに……」
教育どころか、とても会話が通じるような精神状況ではない。
だが海神の娘は、自らの手弓を握って目を輝かせた。
「でも、弓の使い方は聞いていたとおり名手のままみたい! なるほど、あんな感じに振り回せばいいのね。勉強になるわ!」
彼女が弓で矢を射ることを知るのは、まだ先の話であった。

……おお、おお!!
俺は……いや、私は……解放されたのか?
あの終わることなき苦痛から。
全知全能の神すら取り払えなかった、不死の加護から。
そうか私は……ついに死んだのか!
あの赤い瞳の者……ロードと言ったか……
あの者の従僕となり、戦の狂乱に身を任せ……
そうか、ロードを殺せるのはロードだけ……
アルカナを分け与えられた敵なら、アルカナを分け与えられた私に死の安寧を与えられたということか!
……ならば、今思考している私は何だ?
ここはロードのアルカナの中……そういうことか?
いや、待て……ならば……
私は再び召喚された時……もしや……!?
や、やめろ……召喚するな! 痛いのは嫌!

召喚のたびに、痛みとともに生の自由を得る。
死滅のたびに、安らぎとともに死の不自由を得る。
ケイロンはロードに願う。
アルカナの力をかき集め、この因果から解き放ってくれることを。
再び、太陽と月の姉妹と共に、草原で穏やかに語り合うことを。
だから召喚されたケイロンは、決して手を抜かない。
魂を預けたロードが覇者となるその日のために、痛みに耐え、重たき戦斧を振り下ろす。


余談
ギリシャ神話に登場するケンタウロスの賢者。
ケンタウロスはオリンポスの神々と敵対的な存在として描かれることが多いが、
アポロン・アルテミス兄妹から学問を学び、英雄アキレウスの教育係にもなった。
弓の名手であり、最終的に射手座になる。

lovでは1と2に登場。
1では戦闘をこなせるステータスに、移動減速という必殺の技を持っていた優秀な使い魔。
攻撃力がとにかく高かった人獣は、減速をかけている間に相手を殲滅することが得意だった。

サヴァスロのフレーバーテキストでは、不死身の体ゆえの不幸が綴られている。
「真」で登場している海神の娘は、英雄アキレウスを産むテティスであろう。
lov1から登場しているテティスは、弓を持っているもののそれを振り回して攻撃するという伝統がある。
「弓の名手」として名の知れるケイロンが斧を振り回している姿を見て、弓も振り回すものだと思ったということだろうか。

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