スクウェア・エニックス社より配信されているスマートフォンゲーム「サーヴァント オブ スローンズ」(サヴァスロ)の非公式攻略Wikiです。


プルートー

青き死獣は、冥府から出たことがない。
それは、地下だろうが地上だろうが、死獣の踏みしめた場所こそが冥府の一部となるからだ。
その咆哮は畏怖、その呼吸は瘴気。
存在自体が猛毒の死獣が進む先、生命は骸へと、繁茂は荒野へと変わる。
死獣の体に蓄えられた、冥府創生の雷が生者へと降り注ぐ。
冥府の嵐は、今日も止むことはない。

「たわいもない……」
死獣は呟いた。
圧倒的な雷撃に、ほとんどの敵は出会い頭の一撃で沈む。
「俺は死。
俺に抗う者はおらぬか!
俺に死を垣間見させる者はおらぬか!
俺は、俺が振りまく死の姿を知りたいのだ!
さあ、俺を止めてみせよ!
止められぬなら砦を落とし、そのアルカナを冥府の礎にするだけのことよ!」

死獣の耳と鼻が、背後に現れた敵の気配を捉えた。
出現と同時に、スケルトンたちは雷を浴びせられ、灰も残らず消滅する。
「どうした……これで終わりか……なに!?」
振り返った死獣に浴びせられる、矢と炎の嵐。
炎は死獣にまとわりつき、「死」を彫り込む爪で払っても、消えようとしない。
「死獣プルートー、迂闊だったわね」
「……叡智の神、ミネルバか!」
死獣の正面には、肩にフクロウを乗せた女神が立つ。
さらに、雷撃の対象を絞らせないよう、死獣を中心に扇状に散会する戦士たち。
「ククク……叡智と聞けば、このような小細工が精一杯か。
だがそうだ、それでよい!
俺は雷を撃つに加減はできん!
皆を溶かすに時間はかかるが……そのぶん、冥府への畏怖も高まろう!」
死獣の体は、地鳴りと共に地から天を突く雷を宿しはじめた。

無限の死と生を許す無尽蔵のアルカナ……なるほど、悪くない。
ミネルバ、今ひとときだけ貴様の言葉に耳を貸そう。
俺とて俺の死を味わえるなら、それは無上なる喜び。
そうだな、貴様のいう「知る」ということへの興味を認めようではないか。
だが、貴様の言葉にだけ説得されたのではないぞ。
ここには、双顔を持つ「入口の神」もいる様子。
俺は死という「出口の神」……
入り口は何かの出口であり、出口は何かの入り口でもある。
やつが興味を示したのなら、俺もまた付き合う気になったということだ。
フン、そこまで目論み通りか?
フ、焼くだけが能ではない、そういうことにしておいてやろう!

……ロードよ、お前か。
フン……少し、考え事をしていた。
お前の元で幾度となく生と死を味わい、食らい……意外なことを知った。
俺が浴びせる、突然の死。
雷撃に飲まれる瞬間、敵の中には喜びの表情を浮かべる者すらいるとはな。
やつらが見せるのは、死の安堵、死の救済……
どうやら、この世において死は必ずしも悲しみに彩られてはいないらしい。
俺は、そんな救いの獣にされることが不本意だ。
死が救いなどという歪なる世界を、お前の力で正せ。
全ての生きとし生ける者に、この死獣を、死を恐れさせよ!


余談
ローマ神話の冥府の神。ギリシャ神話のハデスと同一視される。
他にローマ神話の神としてサヴァスロにいるのは、ミネルバ、クピド、ヴィーナス、カークス。

lovでは2から参戦。
3では2と同じく最大コストの使い魔のまま参戦し、主人公・イージアの相棒使い魔としてストーリーモードにも登場した。
強大な使い魔であることから、使い魔とはいえ主であるイージアを挑発する・試すような発言が多かった。

lovシリーズ内で屈指のイラスト点数を持つ使い魔でもある。
lov3では最高レアリティであるURであるにもかかわらず、ほぼ毎バージョンにおいてイラストが更新され再録され続けた。
さらに、サヴァスロでも描き下ろしイラストである。

lov4でもイージアと宿縁がある主人公・黒髪マリエの相棒使い魔として参戦している。

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