受付はこちらでよろしいですか?
はい、息子の授業参観に参りました。
うふふ、息子よりも私が緊張してしまって……
私はベストラ。こちらはお付きのカルヴィです。
はい、息子の名前はオーディンと申しますの。
え?
オーディンは敵?
あらあら……うっかり。
お母さん、敵さんの所に来てしまいました。
ねえカルヴィ、どうしましょう?
そうですね。
失礼しました。出直させていただきます。
敵さんの皆さんも、頑張ってくださいね。
息子がいるのはあちらの、青いストーンの方なのね。
もう戦闘が始まっているわ。
オーディンに気づかれないように、こっそり戦場に入りましょう。
あの子はいつも、私が手を振るだけで顔を真っ赤にする照れ屋さんだから……
大事な戦の気を削いだらいけませんものね。
え? オーディンが照れるのは私の服装のせい?
そうかしら……?
フォーマルで、きちんとしていると思うけど……
きっと、お母さんに頑張ってるところを見られるのが恥ずかしいのよ。
うふふ、主神になっても、やっぱり男の子ね。
ベストラは青いストーンの一団の中に、見知った顔を見つけた。
「あら、ガイアさん」
「おお、ベストラとアザラシじゃねえか!」
カルヴィが吠える。
「アザラシではありません!!」
「ガイアさんも、ゼウスさんたちの戦を見に?」
「もちろんよ。だがな、今回の敵は思った以上に手強いみたいだ。
だからロード曰く、母子で参戦OKってわけ」
「まあ……! 一緒に戦ってもいいのですか?」
「そうだよ。母子共同イベントなんて、何億年ぶりだよ……あたしゃ、涙が出てきてさ……」
「うう……ぐすん……本当にそうです……、よかったですね……」
カルヴィが吠える。
「奥様! 敵、敵に囲まれています!
もらい泣きしている場合じゃありません!
アアッー!」
「お母さん、久しぶりに腕を振るっちゃいますね。カルヴィも準備はいい?」
「丸くなっていたいですね……完全な球形に……」
「うふふ。それではガイアさんにまたアザラシと言われてしまいますよ」
「戦闘に参加するなんて聞いてないです……」
まあまあ、とベストラはカルヴィの頭を撫でる。
「遠くの敵は私がグングニルを投げるから、カルヴィは近寄ってきた敵をお願いね?」
「そんな、『私は卵をかき混ぜるから、生地をこねておいてね』みたいに言われても……」
「うふふ。わたし、カルヴィとお料理するのとっても大好き」
「……しゃあないっすね」
息を大きく吸って、カルヴィは吠えた。
鼻息を荒くして。
「やったります。奥様のために、やあああってやるさああああ!!」
「母上……それにカルヴィ……」
自陣へ戻った戦神は、言葉を失った。
「お帰りなさい、オーディン。今日の学校は楽しかった?」
「いえ……学校ではなく……戦なのですが……」
調子が狂う。もう、母のペースだ……
「あら、お母さん間違えちゃった。見てオーディン、お母さんとカルヴィ、たくさんお料理して待っていたのよ」
「お料理というか……これは、殲滅ですが……」
完全に、母のペースだ……
「ちょっと張り切り過ぎちゃったかな? ね、カルヴィ」
「このカルヴィ、少し本気を出してしまいましたな……フッ……大人げなかった……」
ああもう、何なのだこの二人は!
まずい、ロードと他の使い魔たちの、私を見る視線がいつもと違ってきている……!
サキュバス姉妹が母の恰好を見てニヤニヤしている!
オーディンは大声を張り上げた。
「母上! ご参集まことにありがとうございます!
母上とカルヴィどののお力があれば、我が必勝も揺るぎなきもの!
ロードも喜んでいることでしょう!
しかし此度の敵はまことに強大、油断ならぬ相手にございます!
どうか我が漆黒の甲冑をお召しになってください! 今すぐ!」
ベストラはポカンとしてそれを聞いていた。
そしてすぐに笑顔に戻る。
「まあ……オーディンったら優しい子ね。
じゃあ、お母さんのこの服と取り替えっこしましょう?
そうだ、ついでにカルヴィとスレイプニルも交換してみない?
うふふ。わたしがオーディンに、オーディンが私に……」
「ああ、もう!!」
常勝無敗の戦神は、この地で初めて頭を抱えた。
北欧神話の女神。主神オーディンの母で、ヨトゥン神族に属する。
lovでは3から参戦。
空飛ぶアザラシ……カルヴィに乗って、際どい衣装で登場。
アビリティはオーディンの神器「グングニル」であり、それにより貫通攻撃を行った。
グングニルは「ひとりでに敵を貫き戻ってくる性質を持った飛槍」なので、何度投げていてもおかしくはない。
lov4でも集団攻撃が得意な大型マジシャンとして活躍中。
サヴァスロではレイナルドの専用使い魔として登場。
初のカルヴィとの共同戦闘であり、フレーバーテキストもそれに沿うものになっている。
オーディンは今回も、硬派なままではいられなかったようだ。
それぞれがロード専用使い魔なので並べられないことが惜しい。
lovでは3から参戦。
空飛ぶアザラシ……カルヴィに乗って、際どい衣装で登場。
アビリティはオーディンの神器「グングニル」であり、それにより貫通攻撃を行った。
グングニルは「ひとりでに敵を貫き戻ってくる性質を持った飛槍」なので、何度投げていてもおかしくはない。
lov4でも集団攻撃が得意な大型マジシャンとして活躍中。
サヴァスロではレイナルドの専用使い魔として登場。
初のカルヴィとの共同戦闘であり、フレーバーテキストもそれに沿うものになっている。
オーディンは今回も、硬派なままではいられなかったようだ。
それぞれがロード専用使い魔なので並べられないことが惜しい。
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