この姿になってから……実に“快適”だ。
余もかつて人の王だったとき……
あれこれと思い悩むことばかりだった……そのような、気がする。
果たしてそれは、余が望んだ生き方だったのか?
余は今、戦場に立ち、一身に矢を受け、幸せである。
天幕の奥で、輿の上でしか見ることの敵わなかった戦場に存在しておる。
ふふふ……余は王の器ではなかったのかもしれぬな。
ロードよ、遠慮はいらぬぞ。余を一兵卒として、余に命令を下せ!
余もかつて人の王だったとき……
あれこれと思い悩むことばかりだった……そのような、気がする。
果たしてそれは、余が望んだ生き方だったのか?
余は今、戦場に立ち、一身に矢を受け、幸せである。
天幕の奥で、輿の上でしか見ることの敵わなかった戦場に存在しておる。
ふふふ……余は王の器ではなかったのかもしれぬな。
ロードよ、遠慮はいらぬぞ。余を一兵卒として、余に命令を下せ!
余を人狼どもと一緒にするな。
やつらなど人に姿を変え隙をうかがう、せせこましい獣人よ。
余は常に獅子であり人、人であり獅子。
……なに?
人に戻る方法があるというのか?
本当か?
この姿は、まじない師の呪いによるものだぞ?
い、いや……べつに興味などない!
余は獣人王。この姿のままでよい!
……だが、暇つぶしに、少し聞かせるがよい!
やつらなど人に姿を変え隙をうかがう、せせこましい獣人よ。
余は常に獅子であり人、人であり獅子。
……なに?
人に戻る方法があるというのか?
本当か?
この姿は、まじない師の呪いによるものだぞ?
い、いや……べつに興味などない!
余は獣人王。この姿のままでよい!
……だが、暇つぶしに、少し聞かせるがよい!
人に戻るどころか……
憎悪にまみれて黒い獅子になったり、怒りを超え悟りを得た白い獅子になったり……
と思えばまた黒くなったり、また白くなったり……
全然、状態が安定せぬではないか!
ふう……もうよい。
そなたが余のためを思って知恵を仕入れてきたことはわかっておる。
ご苦労であった。
どれ、余も少し疲れた……
ちょうどいいところに日向があるではないか……
この姿になってからというもの、日向を見ると眠くて眠くて……
ん、これはちょうど良い箱……収まりがよいな……
ゴロゴロゴロ……ニャーン……
憎悪にまみれて黒い獅子になったり、怒りを超え悟りを得た白い獅子になったり……
と思えばまた黒くなったり、また白くなったり……
全然、状態が安定せぬではないか!
ふう……もうよい。
そなたが余のためを思って知恵を仕入れてきたことはわかっておる。
ご苦労であった。
どれ、余も少し疲れた……
ちょうどいいところに日向があるではないか……
この姿になってからというもの、日向を見ると眠くて眠くて……
ん、これはちょうど良い箱……収まりがよいな……
ゴロゴロゴロ……ニャーン……
フ……そうだ。余は人に戻る必要などない。
変身能力などなくとも、余にはこの獅子の体がある!
ロードよ、よく余の魂の檻を解き放った。
余は今、人でもなく、黒くもなく白くもなく、一人のワーライオンとしてここにある!
そう、余は実に単純よ。
相手取る敵は1体、空を飛ぶわけでも脚が速いわけではなく、ただただ打たれ強いのみ。
だがこの戦乱……余に始まり我に終わると言っても過言ではなかろう。
ロードよ、よくぞ余の持ち味を見抜き、余を重用し、鍛えた。
そなたこそまさしく王の器。
そなたは王の上に王たらん、獅子の心を持ちしロードなるぞ!
変身能力などなくとも、余にはこの獅子の体がある!
ロードよ、よく余の魂の檻を解き放った。
余は今、人でもなく、黒くもなく白くもなく、一人のワーライオンとしてここにある!
そう、余は実に単純よ。
相手取る敵は1体、空を飛ぶわけでも脚が速いわけではなく、ただただ打たれ強いのみ。
だがこの戦乱……余に始まり我に終わると言っても過言ではなかろう。
ロードよ、よくぞ余の持ち味を見抜き、余を重用し、鍛えた。
そなたこそまさしく王の器。
そなたは王の上に王たらん、獅子の心を持ちしロードなるぞ!
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